セカンドキャリア 2022

2022年シーズンをもって現役引退、もしくは戦力外通告となった選手の第2の人生であるセカンドキャリア。進路調査結果が発表されましたので見てみましょう。

 

調査結果は2023年4月24日現在のものです。

 

 

 

 先輩へのインタビュー

引退した元プロ野球選手に新しいキャリアに進んだエピソードなど、インタビューが紹介されています。

 

http://npb.jp/secondcareer/newball/

 

 対象選手数と内訳

◆引退・戦力外選手数

対象人数  : 145名
平均年齢  : 27.8歳 (2022年10月31日時点)
平均在籍年数: 7.7年

外国人選手、同一球団内で育成選手再契約を締結した選手は含まれません。

 

◆進路の内訳

進 路 内 訳 人 数 割 合
NPB関係 83名 57.24%
その他野球関係 29名 20.00%
野球関係以外 22名 15.17%
未定・不明 11名 7.59%

  1. NPB関係
  2. NPBの選手、監督、コーチ、スタッフ、球団職員などを指します。
  3. その他野球関係
  4. NPB以外の選手、監督、コーチ、スタッフ、解説者などを指します。
  5. 野球関係以外
  6. 一般企業就職、起業独立、公務員、進学、他競技転身などを指します。
  7. 未定・不明
  8. 進路未定、不明を指します。

 進路

◆野球関係

(1)NPB関係

詳 細 人 数 割 合
選手契約 4名 2.76%
育成選手契約 41名 28.28%
監督・コーチ契約 8名 5.52%
球団職員・チームスタッフ 30名 20.69%
(1)NPB関係 小計 83名 57.24%

(2)その他野球関係

詳 細 人 数 割 合
独立リーグ 9名 6.21%
社会人野球 12名 8.28%
学生野球指導者 0名 0.00%
海外チーム 0名 0.00%
野球解説者・評論家 2名 1.38%
その他 6名 4.14%
(2)その他野球関係 小計 29名 20.00%
野球関係 合計 (1)+(2) 112名 77.24%

 

◆野球関係以外

(1)一般

詳 細 人 数 割 合
一般企業などに就職 11名 7.59%
自営・起業 9名 6.21%
(1)一般 小計 20名 13.79%

(2)その他

詳 細 人 数 割 合
進学 1名 0.69%
他種目競技に転向 1名 0.69%
(2)その他 小計 2名 1.38%
野球関係以外 合計 (1)+(2) 22名 15.17%

◆未定

(1)未定・不明

詳 細 人 数 割 合
未定 6名 4.14%
不明 5名 3.45%
未定・不明 合計 11名 7.59%

 

 球団別内訳

進路の球団別内訳を見てみましょう。

 

  球団 S DB T G C D B H L E M F 合計
  対象人数 11 10 6 24 9 15 15 12 9 14 6 14 145
NPB関係 選手契約 0 0 1 0 0 2 0 1 0 0 0 0 4
育成選手契約 3 3 2 13 0 3 4 4 1 2 3 3 41
監督・コーチ 1 0 0 0 0 0 0 2 2 1 1 1 8
球団職員・スタッフ 1 2 1 4 3 1 1 3 5 5 1 3 30
合計 5 5 4 17 3 6 5 10 8 8 5 7 83
その他野球関係 独立リーグ 3 0 0 1 1 0 1 1 0 2 0 0 9
社会人野球 0 1 1 3 1 2 1 1 0 1 0 1 12
学生野球指導者 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
海外チーム 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0
解説者・評論家 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 2
その他 1 0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 2 6
合計 4 1 1 4 3 4 3 2 0 4 0 3 29
野球関係以外 一般企業などに就職 0 2 0 0 1 1 3 0 0 1 1 2 11
自営・起業独立 1 0 1 1 1 3 1 0 0 0 0 1 9
小計 1 2 1 1 2 4 4 0 0 1 1 3 20
進学 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
他種目競技転向 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
小計 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2
合計 1 2 1 1 3 4 5 0 0 1 1 3 22
未定・不明 未定 1 1 0 1 0 1 1 0 0 0 0 1 6
不明 0 1 0 1 0 0 1 0 1 1 0 0 5
合計 1 2 0 2 0 1 2 0 1 1 0 1 11
  球団 S DB T G C D B H L E M F 合計

 

2021年引退選手のセカンドキャリアはこちらです。

 

 

セカンドキャリアでも野球関係の仕事に就く割合が7割強と、引退後も野球関係の仕事に就く方が多いことがわかります。

 

何らかの形で現役を続行される方が4割を超えており、NPBでの育成選手契約が最も多く、2021年は35名だったのが2022年は41名と増えています。

次いで社会人野球、独立リーグ、NPB支配下選手契約の順になっており、支配下での契約は2021年は9名だったのが2022年は4名と減っています。

 

次に多いのは球団職員やチームスタッフで、2割となっています。

 

NPBの監督・コーチ就任は1割にも満たず狭き門であることがわかります。毎年選手が引退しており、監督・コーチのポスト不足ということもあるのかもしれません。

 

海外チームへ移籍した選手は2021年では4.2%でしたが、2022年は0.0%と減っています。

 

また、2021年引退選手のセカンドキャリアには0.0%だった学生野球指導者が、2022年も0.0%となっています。

 

野球関係以外の一般企業への就職や起業、進学、多種目競技への転向をされる方は1割強となっています。

 

昨年(2021年)に比べ、引退選手の平均年齢は27.8歳と変わらず、平均在籍年数は7.7年で0.4年長くなっており、これは2020年と同じ数値になっています。セカンドキャリアとして野球関係は3%弱増加し、野球関係以外はほぼ横這い、未定・不明が2%強減少しています。

 

 

今回は、2022年シーズンをもって現役引退、戦力外通告を受けた選手の進路調査結果を見てみました。

 

出典元
NPB公式サイト セカンドキャリア
https://npb.jp/npb/careersupport2023_1.html