球場スタンドの売り子さん

野球場でプロ野球を見られるのがレギュラーシーズンだけではなくなってきた昨今。

野球場へ足を運ぶ人が増え続ける今、試合観戦のみならず球場内外の売店で販売されている球場グルメも野球場へ足を運ぶ魅力の1つと言えるでしょう。

 

食べるものに関しては売店へ買いに行かなければなりませんが、飲み物に関してはスタンドにいる売り子さんが席まできてくれるので、試合中でも席を立たずに購入できるのはありがたいですね。

 

スタンドでの売り子さんですが、今では売り子さんきっかけで芸能界にデビューされる方もいらっしゃるくらいかわいらしい方が多いです。。

そんな中、アルコールであるビールの売り子さんは何歳からできるのだろうか。。と疑問が湧きました。

 

今回は球場スタンドのビールの売り子さんについて、調べてみました。

 ビールはいつから球場で販売されている?

野球場でビールが販売されるようになったのはいつからなのでしょうか。

 

1924年(大正13年)、日本に本格的は野球場が開場しました。阪神甲子園球場です。ここでは開場当時からビールが販売されていました。

その後、1937年(昭和12年)に開場した後楽園球場(のちの東京ドーム)でもビールが販売され、売店のみならず喫茶室でも販売されていました。

 

ちょっと時間が飛びますが・・戦後、1945年(昭和20年)にプロ野球が復活し、翌年には全国高等学校野球選手権も復活しました。

戦後の物資・食糧の無い中、球場には手弁当を携えて観戦へと人々が集まってきました。

 

野球場は復活すれど、球団も球場も内情は財政年で苦しんでいましたが、後楽園球場は戦後すぐに食品販売が増収のポイントと見極、球場の売店や食堂を自社営業に切り替えました。これがのちに大成功し、他球場へも影響を与えるようになりました。

 

1948年(昭和23年)6月に横浜ゲーリック球場(のちの横浜スタジアム)において日本で初のナイター試合が開催されました。

 

飲食店でビール販売が解禁になった翌1949年(昭和24年)、サンフランシスコ・シールズが来日し親善試合をしました、その際、進駐軍が球場内でホットドックやコカコーラ、ポップコーンを販売し、アメリカのスタンドの雰囲気を再現させると観客は大喜びしたそうです。

 

この翌年、夜間照明施設が完成した後楽園球場がアメリカのスタイルを取り入れ、売店でホットドックや生ビールの販売を始めました。

 

これ以後、各球場へと飲食の販売が広がり、スタンドの売り子から瓶ビールを買って紙コップで飲むスタイルになり、缶ビールが販売されると缶ビールの販売も開始されました。

 

しかし、試合中に乱闘が始まるとビールやジュースの空き瓶やビールの空き缶がスタンドからグラウンドに投げ込まれるようになり、次第に瓶や缶はスタンドから姿を消すようになっていきました。

 

現在のように売り子が生ビールのサーバーを持ってスタンドを売り歩くのが一般的になったのは平成に入ってからだそうです。

 

 ビールサーバーの重さはどれくらい?

ビールの売り子さんの販売するスタイルは、瓶ビールや缶ビールをコップに注いで販売するスタイルと、背負ったビールサーバーから生ビールをコップに注ぐスタイルの2種類がありました。

 

が、最近は瓶ビールや缶ビールからコップにビールを注いで販売するスタイルは見かけない気がします。

 

ビールの売り子さんが背負っているビールサーバーですが、重さはどれくらいあるのでしょう。

 

ビールの樽のサイズが10リットル~20リットルのものがあるそうで、10リットルのもので重さにして12キロ+器具やコップなどで計17キロくらいになるそうです。ちなみに、10リットル樽で22~25杯分くらい注げるそうです。

 

20リットルの樽となると・・・相当な重さですね。

ビールサーバーも進化していて今では軽量化されているのかもしれませんが。

 

野球場のスタンドは階段が急だったり、斜めになっていたりと普通に昇っていても危ないので重いビールサーバーを背負って上り下りするのは筋力、体力、バランス感覚が必要そうです。

 

 ビール売り子のバイトは高校生でもできる?

アルコール飲料であるビールを販売するビールの売り子さん。

アルコールの販売なので年齢などの制限があるのか、気になるところです。

結論としては、ビールを販売するだけなので高校生も大丈夫だそうです。

 

また、最近は男性の売り子さんをあまり見かけ無いように思いますが、男性でも大丈夫だそうです。

 

野球場スタンドでのビール売り子のバイトとは言え、アルコールを販売するお仕事なので良く考えてからバイトをするとよろしいかと個人的には思います。

 

バイト代は基本給にビールの売り上げによる歩合給が加算されるため、良く動き、良く観察し、売上を伸ばす必要があります。

 

自分がお客さんを覚えるのみならず、自分のことをお客さんに覚えてもらうために目印になるものを着用するなど工夫されている方も見かけます。

また会話がはずむために、選手のことを調べて会話の糸口をつかむのも良いかもしれませんね。。

 

よく売れる売り子さんは、よく球場に野球観戦に来る人がお得意さんになってくれたり・・ということもあるようです。。

 

最近はビールの売り子さんが注目される機会がありますが・・見た目以上に大変なお仕事だと思います。

 

 ビール以外の売り子さんは?

野球場により異なりますが、サワー、水割りやコーラ、ジュース、コーヒー、アイスクリームなどを販売している売り子さんもいます。

 

球場で売り子をしてみたいけれど、ビールはちょっと・・・という方はコーラ等のソフトドリンクの売り子にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 最後に

最近はビールの売上杯数を競って順位を決めたり、グラビアに出たりと何かと注目されるビールの売り子さん。

 

ですが、野球の興行はナイターのみならずデーゲームの時もありますし、球場によっては雨や強風のなか売らなければならないなど、辛いことも多々あります。

 

ビール売り子のバイトは人気が高いため募集期間が短く人数も制限があるのでバイトに応募したい場合、まずは情報をこまめにチェックするのが大事なようです。

 

人とおしゃべりするのが好きで、体力に自信があれば野球場スタンドでの売り子のお仕事にチャレンジするのもいいですね。

 

今回は野球場スタンドの売り子さんについて調べてみました。

 

出典元
ビール売り子バイト募集情報局
http://ビール売り子バイト.net/
KIRINビール公式サイト
レジャーとビール・(5)野球場でのビール販売スタート
https://www.kirin.co.jp/entertainment/museum/history/theme/b14_07f.html
レジャーとビール・(6)野球とビール
https://www.kirin.co.jp/entertainment/museum/history/theme/b14_07g.html