日本生命セ・パ交流戦 2023

2023シーズンのセ・パ交流戦は5月30日から約3週間、開催される予定となっています。

 

公式戦ではDH制などリーグによる違いがありますが、交流戦ではどちらに合わせるのでしょうか。また、通常のリーグ戦と何か違いがあるのでしょうか。

 

今年はどのチームが優勝するのか楽しみにしつつ、今シーズンの開催要項を見てみます。

 

 

 交流戦とは

セ・リーグとパ・リーグの全12球団で行われ、セ・リーグのチームとパ・リーグのチームが対戦します。2005年から開催されており、試合数は2005、2006年は全216試合、2007~2014年は全144試合、2015年以降は全108試合となっています。

 

 正式名称

2023年の交流戦の公式タイトルは『日本生命セ・パ交流戦』です。

日本生命が特別協賛しています。

 

 開催期間と試合数

2023年の交流戦開催は5月30日(火)~6月18日(日)になります。期間中、全108試合が開催されます。

 

雨天等の理由により試合が中止になった場合は、開催期間中に設けられている予備日に試合を開催します。

予備日は開催期間中に2日(6/5と6/12)あり、両日で試合が消化できない場合は、交流戦の全日程終了後の4日間(6月19日~22日)に試合を開催します。

 

◆期間

  • 開催期間:5月30日(火)~6月18日(日)
  • 試合数:全108試合

 

 ホーム・ビジターの決め方

各チーム、ホームとビジターで開催される試合は9試合ずつとなります。

 

2022年と2023年は対戦カードと開催球場の決め方が異なるようです。

※2022年にホーム開催したカードは、2023年はビジター開催になります。下記説明でホーム開催はビジター開催に、ビジター開催はホーム開催に読み替えてください。

 

  A B C D E F

パ 楽 ソ オ ロ 日 西

セ 巨 広 ヤ 阪 中 横

↑の並びを元にして、ホーム・ビジターを決めるようです。

 

セ・リーグは・・

自チームのアルファベットの1つ右隣(AならB)から3つのパのチームと対戦するときは自チームがホーム、以外の3チームと対戦するときは自チームがビジターとなるようです。

◆ヤクルトの場合

  A B  D E F

パ 楽 ソ オ ロ 日 西

セ 巨 広  阪 中 横

ヤクルトが『C』の位置にあります。

『C』の次の『D』『E』『F』にあるパのチームと対戦する場合はヤクルトがホーム(神宮開催)となり、『A』『B』『C』にあるパのチームと対戦する場合はビジターとなります。

 

◆中日の場合

  A B C D  F

パ 楽 ソ オ ロ 日 西

セ 巨 広 ヤ 阪  横

中日が『E』の位置にあります。

『E』の次の『F』『A』『B』にあるパのチームと対戦する場合は中日がホームとなり、『C』『D』『E』にあるパのチームと対戦する場合はビジターとなります。

 

 

パ・リーグはセ・リーグと異なり・・

自チームのアルファベット(AならA)から3つのセのチームと対戦するときは自チームがホーム、以外の3チームと対戦するときは自チームがビジターとなるようです。

◆楽天の場合

   B C D E F

パ  ソ オ ロ 日 西

セ 巨 広 ヤ 阪 中 横

楽天が『A』の位置にあります。

『A』から『A』『B』『C』にあるセのチームと対戦する場合は楽天がホームとなり、『D』『E』『F』にあるセのチームと対戦する場合はビジターとなります。

 

◆西武の場合

  A B C D E 

パ 楽 ソ オ ロ 日 西

セ 巨 広 ヤ 阪 中 

西武が『F』の位置にあります。

『F』から『F』『A』『B』にあるセのチームと対戦する場合は西武がホームとなり、『C』『D』『E』にあるセのチームと対戦する場合はビジターとなります。

 

 

同じカードを隔年で、ホームとビジターを入れ替えます。ホームとビジターの入れ替えは2年単位で行われます。

 

例えば、AvsBの同一カードの場合

2022年にAのホームで開催された場合、2023年はBのホームでの開催となります。

 

◆【ヤクルトvs日本ハムの場合】

2017年はヤクルトのホーム(神宮球場)で、2018年は日本ハムのホーム(札幌ドーム)で開催されました。2019年は札幌ドームで開催されましたので2021年は神宮球場で開催されます。

 

 表彰

交流戦の全試合終了後、勝率1位のチームが交流戦優勝となります。

また、全チームから最も活躍した選手1名がMVP、セ・パの各リーグから1名ずつが日本生命賞として選出されます。

 

◆賞金

  • 勝率第1位チーム:3,000万円
  • MVP:200万円
  • 日本生命賞:100万円

※ 賞金は日本生命から贈呈されます。

 

2015~2018年まではチーム成績のみならずリーグ全体の通算勝利数が賞金に関係しており、交流戦全試合の通算勝利数が勝ち越したリーグを対象に、順位に応じてチームに賞金が贈呈されていました。また、これとは別枠で最高勝率1位のチームに500万円贈呈されていました。

 

2018年、東京ヤクルトスワローズは勝率1位だったにも関わらず、パリーグが通算勝利数を勝ち越していたため賞金500万円でした。一方、勝率2位のオリックス・バファローズはパリーグ内で勝率1位だったので賞金1000万円が贈られました。

 

2019年からはリーグの通算勝利数に関わらず、勝率1位のチームに賞金3,000万円が贈られます。

 

 試合統一ルール

交流戦においての試合に関する取り決めは以下となっています。

 

  • サスペンデッドゲームは採用しない。(*1)
  • 予告先発制度を採用する。
  • 指名打者制は、パリーグ球団の主催試合のみ採用する。
  • 勝率1位のチームを交流戦優勝球団とする。(注1)
  • 勝率により2位以下の順位を決定する。(注2)
  • 勝率が並んだ場合、以下の成績により順位決める。(注3)
  • 交流戦予備期間以降に組み込まれた試合の勝敗数は、交流戦の順位決定には算入しない。

 

 

(注1)

6月22日までに交流戦の全日程が終了していない場合

  • 6月22日終了時点の勝率1位の球団を交流戦優勝球団とします。
  • この場合の交流戦優勝球団の条件は、15試合以上消化しており、且つ、勝率が.500以上とします。
  • 但し、消化試合が15試合に満たない球団でも未消化試合を負け数として加算し、その勝率が1位球団を上回る場合はその球団を交流戦優勝球団とします。
  • 条件を満たす球団が1球団もない場合、全球団が未消化試合を負け数として加算し、その勝率により交流戦優勝球団を決定します。

 

 

(注2)

6月22日までに交流戦の全日程が終了していない場合

  • 6月22日終了時点の勝率により2位以下の順位を決定します。

 

 

(注3)

◆勝率が同率の球団が2球団並んだの場合

  • 勝数
  • 直接対戦成績(*2)
  • 交流戦18試合のTQBが大きいチーム(*3)
  • 交流戦18試合の(ER-TQB)が大きいチーム(*4)
  • 交流戦18試合のチーム打率
  • 前年度(2022)セ・パ交流戦の上位チーム

 

◆勝率が同率の球団が3球団以上並んだの場合

上記の2.直接対戦成績を除いた成績。

  • 勝数
  • 交流戦18試合のTQBが大きいチーム
  • 交流戦18試合の(ER-TQB)が大きいチーム
  • 交流戦18試合のチーム打率
  • 前年度(2022)セ・パ交流戦の上位チーム

 

(*1)

サスペンデッドゲームとは、日没などのやむを得ない障害により後日、その続きを行うことを条件に一時停止された試合のことを言います。試合の続きは停止された箇所から同じ状況で再開します。

(*2)

同率チームとの対戦成績で勝ちが多いチーム

(*3)

TQB・・トータル・クオリティー・バランスの略。1イニング平均の得失点差(得失点率)

計算式:TQB =((得点 ÷ 攻撃イニング) - (失点 ÷ 守備イニング))

(*4)

ER・・earned run。投手の自責点

計算式:(ER-TQB) =((相手自責点による得点 ÷ 攻撃イニング) - (自責点 ÷ 守備イニング))

 

 試合日程

セ・パ交流戦 試合日程・結果は以下ページでご覧いただけます。

 

 

交流戦の勝敗もリーグ順位に含まれるため公式戦同様、目が離せません。

公式戦で負けが込んでいるチームも交流戦になると優勝することもあるので、勝率、順位がどうなるのか。。

今シーズンはどのチームが、どの選手が活躍するのか楽しみです。

 

今回は日本生命セ・パ交流戦2023の開催要項を見てみました。

 

出典元
NPB公式サイト 日本生命セ・パ交流戦 2023
http://npb.jp/interleague/2023/
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 セ・パ交流戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/セ・パ交流戦
コトバンク サスペンドゲーム
https://kotobank.jp/word/サスペンデッドゲーム-510737