支配下登録・ベンチ入り人数・外国人選手とは

 どうなってるの? その1

野球の試合を見るときって、応援しているチームが勝った・負けた、誰が打った、誰がおさえた。と一喜一憂するのみで、特にルールなど気にせず楽しんでいました。が、試合をする上でいろいろなルールがありますね。野球のルールや球団や選手に関するルール、etc・・・。。

聞いたことはあるけれど内容までは解からない、ということがたくさんあるので、いろいろなルールを、広く、浅く、調べてみようと思います。

 

今回は、支配下登録、ベンチ入り人数、外国人選手に関して調べてみました。

 支配下登録とは?

支配下登録という言葉を良く聞きますが、どういう状態のことを支配下登録というのでしょう?

 

プロ野球には日本プロフェッショナル野球協約(以下、野球協約という)というものが存在します。中日の根尾選手がこれを持って入寮したとニュースになったあれです。この他にも育成選手に関する規約やフリーエージェント規約などもありますが、こちらは追々ということで。

 

野球協約とは、日本野球機構が日本プロ野球の選手契約等の手続きを定めた協約で、通称、野球協約です。(*1)

 

この野球協約(*2)によると、支配下登録とは、

 

◆選手と契約を締結した球団が、コミッショナーに契約書(統一契約書という)を提出し、その年度の選手契約の承認申請をしなければならず、コミッショナーがこの契約を承認した場合、契約承認番号を登録して、その選手がその球団の支配下選手になったことをただちに公示しなければならない。(第52条(支配下選手)参考)

 

◆この公示手続きが完了した時点で選手契約の効力が発生し、選手はその球団に属する選手として試合に出場することができる。(第53条(契約の効力)参考)

 

といった内容があります。

 

平たく言うと、球団が選手と契約し、その契約書をコミッショナーに提出、コミッショナーが承認、公示をすると契約の効力が発生し、選手はその球団の選手として試合に出ることができる。ということですね。

ちなみにコミッショナーとは日本野球機構(NPB)の会長が務めることになっています。(第2章コミッショナー 第5条(選任)参考)

 

支配下登録がどういうことなのかは解かりました。

 

では球団は、人数に制限なく選手を支配下登録することができるのでしょうか?

答えはNOです。

残念ながら(?)支配下登録できる選手の人数には制限があり、同一年度中に70名を超える選手を支配下登録することはできない。と決まっています。(第79条(選手の制限数)参考)

同一年度っていつからいつまでのことを言うのだろうか・・と調べてみましたが、野球協約に記述はありませんでした。

 

戦力外通告された選手が、12月も球団の施設を使って練習をしていたりするので、1月1日から12月31日ってことでしょうか。。はっきりした期間は不明です。。

出典元
(*1) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』日本プロフェッショナル野球協約
   https://ja.wikipedia.org/wiki/日本プロフェッショナル野球協約
(*2) 野球協約は日本プロ野球選手会 日本プロフェッショナル野球協約2017
   http://jpbpa.net/system/contract.html

 ベンチ入り人数に制限はある?

試合のとき、ベンチに入れる選手の人数は決まっているのでしょうか?

答えはYESです。

 

球団は、選手をセントラル野球連盟またはパシフィック野球連盟の年度連盟選手権試合に出場させるためには、所定の手続きを経た上、出場選手として所属連盟に登録しなければならない。とあります。(第81条 1項(出場選手)参考)

 

よく聞く「登録した」とか「登録抹消した」とはこのことですね。

 

登録できる人数は、2018年までは28名以内でしたが2019年より29名以内に改訂されました。(*3)

登録された選手全員がベンチ入り(試合に出場)出来るわけではなく、試合前に指名された最大25名がベンチ入りします。登録されている登板予定のない投手などが外されるようです。(*6)

 

 

ちなみに出場選手の登録ですが。

◆年度連盟選手権試合の当初から試合に出場させるためには、同試合開始予定日の3日前までに登録申請をしなければならず、

◆試合期間中に登録申請したときは、その公示の日から試合に出場することができます。ただし、試合開始予定日に登録申請をすることはできない。とされています。(第84条(出場選手の登録)参考)

 

ふむ。。

◆開幕戦から出場するには、開幕の3日前までに登録申請しなければならず、

◆シーズン中は、登録申請後、その公示がされたらその日から出場できる。

◆が、開幕当日には登録申請はできませんよ。

ということですかね。。ムズいです。読解力。。。

クライマックスシリーズも選手登録、抹消の手続きはレギュラーシーズンと同様だけど、出場資格があるようですね。パのアグリーメントのようですが。。(*4)

 

登録抹消された選手は、登録抹消の公示の日から10日(公示日当日も含む)経過しなければ、再度、登録申請することができません。(第85条(出場選手の異動)参考)

 

年度連盟選手権試合とは、日本のプロ野球(NPB)におけるレギュラー・シーズンとクライマックスシリーズの総称。だそうです。(*5)

出典元
(*3) 日刊スポーツ 2019/1/29 1軍「出場選手登録」29人に、野球協約の改訂承認
   https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901210000703.html
(*4) NPB 2018年度クライマックスシリーズに関するパ・リーグ・アグリーメント(抜粋)
   http://npb.jp/games/2018/info_cspl.html
(*5) はてなキーワード 年度連盟選手権試合)
   http://d.hatena.ne.jp/keyword/年度連盟選手権試合
(*6) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』出場選手登録
   https://ja.wikipedia.org/wiki/出場選手登録

 外国人選手は何人でも試合に出られる?

外国人選手枠というのを聞いたことがありますが、何のことなのでしょう。

 

まず始めに、外国人選手とは・・ですが、日本国籍を持たない選手を外国人選手といいます。が、野球協約(*2)には但し書きの記載があり、次の条件に該当する選手は外国人選手にはならない。とあります。(第82条(外国人選手)参考)

 

(だいぶ割愛していますが)各野球連盟に加盟している日本の中・高・短大・大学などで、通算3年以上もしくは4年以上在学した者や、日本に5年以上居住しかつ、日本野球連盟に所属するチームで通算3年(シーズン)以上在籍した者。などに該当する選手は外国人選手にはなりません。

 

また、「選手契約締結以後、この組織が定めるフリーエージェント資格を取得した者。当該選手はコミッショナー公示のあった年の次の年度連盟選手権試合シーズンからこの適用を受ける。」とありますので、外国人選手がFA権を取得した場合、翌シーズンから外国人選手ではなくなります。(第82条(外国人選手)(4)参考)

 

球団は外国人選手を何人でも支配下登録選手として保有することができます。が、試合に出場できる外国人選手の人数には制限があり、1試合に4人以内とされています。

4人の内訳は投手・野手それぞれが3名以内でなければなりません。投手が4人とか野手が4人という構成では出場できず、投手3人・野手1人、投手1人・野手3人、投手2人・野手2人のいづれかの組み合わせで出場が可能です。(第82条の2(外国人選手数)参考)

 

かなり浅い内容で恐縮です。誤記、勘違い等がございましたら訂正させていただきます。

 

今回は、支配下登録、ベンチ入り人数、外国人選手に関して調べてみました。

出典元
(*2) 野球協約は日本プロ野球選手会 日本プロフェッショナル野球協約2017
   http://jpbpa.net/system/contract.html