盗塁記録になるとき、ならないときとは

どうなってるの？その７

Create：2019/5/21　Update：2019/8/11

試合を見ていたとき、ピッチャーが投球したときに１塁ランナーが走り盗塁成功。と思ったら、『走ったことに対してケアをしなかったので盗塁にはなりません。』と実況で言っていました。

アウトになっていないのに盗塁にならないとはどういうことなのでしょうか。

今回は、盗塁について調べてみました。

そもそも盗塁とは？

盗塁とは・・

出塁した走者が守備側の隙を狙って、次の塁に進塁すること。(*1)
攻撃側走者の進塁方法の一つ。走者が安打、刺殺、失策、封殺、野選、捕逸、暴投、ボークに寄らず、１つ塁進したときに盗塁が記録される。(*2)

とあります。

一般的な盗塁は、投手が投球した時に出塁している走者が次塁へスタートし、捕手は投球を取ったら走者を刺殺するため次塁にいる野手に送球します。

このとき、走者が次塁で刺殺されなければ盗塁成功となり走者に盗塁が記録され、刺殺されてしまうと盗塁刺(とうるいし)が走者に記録されます。

また、同じ走者刺殺でも、進塁してアウトになったときは盗塁刺が記録されますが、帰塁してアウトになったときは盗塁刺は記録されません。

出典元
(*1)コトバンク　盗塁: 　　　https://kotobank.jp/word/盗塁-581672
(*2)出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』盗塁: 　　　https://ja.wikipedia.org/wiki/盗塁

盗塁が記録されないのはどのようなとき？

出塁している走者が盗塁しようとスタートしたが、守備側が盗塁を阻止する動作をしない場合「守備側の無関心」として盗塁は記録されません。また、大量に点差がついているときの盗塁はタブー視されているようです。

「守備側の無関心」により盗塁記録がつかないということは、盗塁王などのタイトルがかかった選手は「守備側の無関心」により、タイトルを逃すことになってしまいそうですが、そうなのでしょうか。。

守備側に盗塁が記録されることを強く拒む理由があると判断された場合は「守備側の無関心」にはなりません。なので捕手が送球を行わなかったとしても「盗塁王のタイトルを取らせたくないため」と判断された場合には盗塁が記録されます。

文中に出てきた用語の説明

◆安打: ヒットともいう。; 打者が打った打球が地面に落ちる前に野手に捕球されず、打者が出塁すること。
◆刺殺: 野手が、飛球を捕らえたり、送球を受けたり、走者にタッチしたりして、打者または走者をアウトにすること。
◆失策: エラーともいう。; 守備側のミスにより出塁や進塁を許してしまうこと。
◆封殺: フォースアウトともいう。; 打者が打って走者になったときに、既に出塁している走者が次塁に着く前にボールを保持した野手がグラブを走者の体か次塁に触れてアウトにすること。
◆野選: 野手選択の略。; フィールダーチョイスともいう。; 打球を取った野手が１塁で打者をアウトにできるのに、既に出塁している走者をアウトにしようと次塁へ送球したが間に合わず、走者全員を生かすこと。
◆捕逸: 捕手逸球の略。; パスボールともいう。; 捕手が、投手の打者に対する投球を捕りそこない後方にそらすこと。
◆暴投: ワイルドピッチともいう。; 投手が、捕手が普通の守備行為では捕球できない球を投げること。
◆ボーク: 走者が塁にいるときに、投手が規則に違反する投球動作をすること。その場合、走者全員に次塁への進塁を許す。
◆帰塁: 走者が１度離れた塁に戻ること。