セカンドキャリア 2021

2021年シーズンをもって現役引退、もしくは戦力外通告となった選手の第2の人生であるセカンドキャリア。進路調査結果が発表されましたので見てみましょう。

 

調査結果は2022年4月30日現在のものです。

 

 

 

 先輩へのインタビュー

引退した元プロ野球選手に新しいキャリアに進んだエピソードなど、インタビューが紹介されています。

 

http://npb.jp/secondcareer/newball/

 

 対象選手数と内訳

◆引退・戦力外選手数

対象人数  : 143名
平均年齢  : 27.8歳
平均在籍年数: 7.3年

外国人選手、同一球団内で育成選手再契約を締結した選手は含まれません。

 

◆進路の内訳

進 路 内 訳 人 数 割 合
NPB関係 79名 55.24%
その他野球関係 28名 19.58%
野球関係以外 22名 15.38%
未定 14名 9.79%

  1. NPB関係
  2. NPBの選手、監督、コーチ、スタッフ、球団職員などを指します。
  3. その他野球関係
  4. NPB以外の選手、監督、コーチ、スタッフ、解説者などを指します。
  5. 野球関係以外
  6. 一般企業就職、起業独立、進学、他競技転身などを指します。
  7. 未定
  8. 進路未定、不明を指します。

 進路

◆野球関係

(1)NPB関係

詳 細 人 数 割 合
選手契約 9名 6.29%
育成選手契約 35名 24.48%
監督・コーチ契約 7名 4.90%
球団職員・チームスタッフ 28名 19.58%
(1)NPB関係 小計 79名 55.24%

(2)その他野球関係

詳 細 人 数 割 合
独立リーグ 5名 3.50%
社会人野球 14名 9.79%
学生野球指導者 0名 0.00%
海外チーム 6名 4.20%
野球解説者・評論家 3名 2.10%
その他 0名 0.00%
(2)その他野球関係 小計 28名 19.58%
野球関係 合計 (1)+(2) 107名 74.82%

 

◆野球関係以外

(1)一般

詳 細 人 数 割 合
一般企業などに就職 14名 9.79%
自営・起業 5名 3.50%
(1)一般 小計 19名 13.29%

(2)その他

詳 細 人 数 割 合
進学 2名 1.40%
他種目競技に転向 1名 0.70%
(2)その他 小計 3名 2.10%
野球関係以外 合計 (1)+(2) 22名 15.38%

◆未定

(1)未定・不明

詳 細 人 数 割 合
未定・不明 14名 9.79%
未定・不明 合計 14名 9.79%

 

 球団別内訳

進路の球団別内訳を見てみましょう。

 

  球団 S T G C D DB B M E H F L 合計
  対象人数 5 12 22 9 10 10 15 12 11 9 14 14 143
NPB関係 選手契約 0 0 5 0 0 0 0 0 1 1 2 0 9
育成選手契約 0 2 7 1 3 2 4 2 3 3 4 4 35
監督・コーチ 1 1 1 0 1 0 0 1 0 2 0 0 7
球団職員・スタッフ 2 3 5 1 1 4 2 2 3 2 1 2 28
合計 3 6 18 2 5 6 6 5 7 8 7 6 79
その他野球関係 独立リーグ 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 1 1 5
社会人野球 1 1 1 2 1 0 2 3 1 0 1 1 14
学生野球指導者 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
海外チーム 0 0 1 0 0 2 0 0 0 0 2 1 6
解説者・評論家 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 3
その他 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 1 1 2 3 1 2 5 4 1 0 5 3 28
野球関係以外 一般企業などに就職 1 1 1 2 2 2 1 1 1 0 0 2 14
自営・起業独立 0 0 0 0 2 0 1 1 0 0 1 0 5
小計 1 1 1 2 4 2 2 2 1 0 1 2 19
進学 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2
他種目競技転向 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
小計 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 3
合計 1 2 2 2 4 2 2 2 1 0 2 2 22
未定 未定・不明 0 3 0 2 0 0 2 1 2 1 0 3 14
合計 0 3 0 2 0 0 2 1 2 1 0 3 14
  球団 S T G C D DB B M E H F L 合計

 

2020年引退選手のセカンドキャリアはこちらです。

 

 

セカンドキャリアでも野球関係の仕事に就く割合が7割強と、引退後も野球関係の仕事に就く方が多いことがわかります。

 

何らかの形で現役を続行される方が4割を超えており、NPBでの育成選手契約が多く、次いでNPB支配下選手契約、社会人野球、独立リーグの順になっています。

次に多いのは球団職員やチームスタッフで、2割となっています。

 

NPBの監督・コーチ就任は1割にも満たず狭き門であることがわかります。毎年選手が引退しており、監督・コーチのポスト不足ということもあるのかもしれません。

 

海外チームへ移籍した選手は2020年では0.75%でしたが、2021年では4.2%と増えています。

 

また、2020年引退選手のセカンドキャリアには1.5%あった学生野球指導者が、2021年では0%となっています。

 

野球関係以外の一般企業への就職や起業、進学される方は1割強となっています。

 

昨年に比べ、引退選手の平均年齢は0.3歳、平均在籍年数が0.4年短くなっており、年々、早めに第2の人生に踏み出す選手が増えたということでしょうか。また、セカンドキャリアとして野球関係は1%強減少し、野球関係以外2%弱ですが増加しています。

 

 

今回は、2021年シーズンをもって現役引退、戦力外通告を受けた選手の進路調査結果を見てみました。

 

出典元
NPB公式サイト セカンドキャリア
https://npb.jp/npb/careersupport2022_1.html