セカンドキャリア 2023

2023年シーズンをもって現役引退、もしくは戦力外通告となった選手の第2の人生であるセカンドキャリア。進路調査結果が発表されましたので見てみましょう。

 

調査結果は2024年4月22日現在のものです。

 

 

 

 先輩へのインタビュー

引退した元プロ野球選手に新しいキャリアに進んだエピソードなど、インタビューが紹介されています。

 

http://npb.jp/secondcareer/newball/

 

 対象選手数と内訳

◆引退・戦力外選手数

対象人数  : 153名
平均年齢  : 27.1歳 (2023年10月31日時点)
平均在籍年数: 6.8年

外国人選手、同一球団内で育成選手再契約を締結した選手は含まれません。

 

◆進路の内訳

進 路 内 訳 人 数 割 合
NPB関係 93名 60.78%
その他野球関係 47名 30.72%
野球関係以外 8名 5.23%
未定・不明 5名 3.27%

  1. NPB関係
  2. NPBの選手、監督、コーチ、スタッフ、球団職員などを指します。
  3. その他野球関係
  4. NPB以外の選手、監督、コーチ、スタッフ(ファーム新規参加球団含む)、解説者などを指します。
  5. 野球関係以外
  6. 一般企業就職、起業独立、公務員、進学、他競技転身などを指します。
  7. 未定・不明
  8. 進路未定、不明を指します。

 進路

◆野球関係

(1)NPB関係

詳 細 人 数 割 合
選手契約 11名 7.19%
育成選手契約 44名 28.76%
監督・コーチ契約 11名 7.19%
球団職員・チームスタッフ 27名 17.65%
(1)NPB関係 小計 93名 60.78%

(2)その他野球関係

詳 細 人 数 割 合
ファーム新規参加球団 13名 8.50%
独立リーグ 7名 4.58%
社会人野球 12名 7.84%
海外チーム 6名 3.92%
野球解説者・評論家 1名 0.65%
その他 8名 5.23%
(2)その他野球関係 小計 47名 30.72%
野球関係 合計 (1)+(2) 140名 91.50%

 

◆野球関係以外

(1)一般

詳 細 人 数 割 合
一般企業などに就職 7名 4.58%
自営・起業 1名 0.65%
(1)一般 小計 8名 5.23%

(2)その他

詳 細 人 数 割 合
進学 0名 0.00%
他種目競技に転向 0名 0.00%
(2)その他 小計 0名 0.00%
野球関係以外 合計 (1)+(2) 8名 5.23%

◆未定

(1)未定・不明

詳 細 人 数 割 合
未定 0名 0.00%
不明 5名 3.27%
未定・不明 合計 5名 3.27%

 

 球団別内訳

進路の球団別内訳を見てみましょう。

 

  球団 T C DB G S D B M H E L F 合計
  対象人数 10 8 13 18 12 13 13 11 17 15 14 9 153
NPB関係 選手契約 1 0 1 2 0 0 1 0 4 2 0 0 11
育成選手契約 4 3 2 5 1 5 3 3 4 2 7 5 44
監督・コーチ 0 1 1 0 1 3 0 2 1 1 0 1 11
球団職員・スタッフ 2 1 1 5 1 2 3 0 4 2 5 1 27
合計 7 5 5 12 3 10 7 5 13 7 12 7 93
その他野球関係 ファーム新規参加球団 2 1 3 1 0 0 2 3 1 0 0 0 13
独立リーグ 0 1 1 0 1 0 2 0 1 0 0 1 7
社会人野球 1 0 0 1 2 0 2 1 0 5 0 0 12
海外チーム 0 1 2 0 0 0 0 0 0 1 2 0 6
解説者・評論家 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
その他 0 0 0 3 2 2 0 0 0 0 0 1 8
合計 3 3 6 6 5 2 6 4 2 6 2 2 47
野球関係以外 一般企業などに就職 0 0 0 0 3 1 0 0 1 2 0 0 7
自営・起業独立 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
小計 0 0 1 0 3 1 0 0 1 2 0 0 8
進学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
他種目競技転向 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
小計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 1 0 3 1 0 0 1 2 0 0 8
未定・不明 未定 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
不明 0 0 1 0 1 0 0 2 1 0 0 0 5
合計 0 0 1 0 1 0 0 2 1 0 0 0 5
  球団 T C DB G S D B M H E L F 合計

 

2022年引退選手のセカンドキャリアはこちらです。

 

 

セカンドキャリアでも野球関係の仕事に就く割合が9割と、引退後も野球関係の仕事に就く方が多いことがわかります。また、昨年の7割強に比べ非常に増えています。

 

何らかの形で現役を続行される方が5割以上おり、中でもNPBでの育成選手契約が最も多く、2022年の41名だったのが2023年は44名で年々増えています。

次いでファーム新規参加球団、社会人野球、NPB支配下選手契約、独立リーグの順になっており、支配下での契約は2022年は4名だったのに対し2023年は11名と大幅に増えています。

 

次に多いのはNPBの球団職員やチームスタッフで、2割弱となっています。

 

NPBの監督・コーチ就任は1割にも満たず狭き門であることがわかります。毎年選手が引退しており、監督・コーチのポスト不足ということもあるのかもしれません。

 

海外チームへ移籍した選手は2022年では0.0%でしたが、2023年は3.92%とこちらは増えています。

 

また、2022年に0.0%だった学生野球指導者は、2023年も0.0%となっています。

 

野球関係以外の一般企業への就職や起業、進学、多種目競技への転向をされる方は1割を切っています。

 

昨年(2022年)に比べ、引退選手の平均年齢は27.8歳→27.1歳と若干若くなり、平均在籍年数は7.7年→6.8年で短くなっており、過去5年では最短となっています。セカンドキャリアとして野球関係は10%以上増加し、その分野球関係以外は10%ほど減少、未定・不明も4%ほど減少しています。

 

 

今回は、2023年シーズンをもって現役引退、戦力外通告を受けた選手の進路調査結果を見てみました。

 

出典元
NPB公式サイト セカンドキャリア
https://npb.jp/npb/careersupport2024_1.html